iPhoneだーauだーって盛り上がりを見せておりますが、
まだほったらかしにできないガラケーについて。

auの2011年秋冬モデルにてEZブラウザの仕様変更が告知されてまして、
変更点は以下4点。

(1)EZブラウザ、PCサイトビューアーのIPアドレス帯域の統一化
(2)HDML 非サポート
(3)HTTP リクエストヘッダフィールドの一部削除
(4)EZ サーバの機能縮小

(1)が影響が大きそうで、ガラケーとPCサイトビューアのIP帯域が同じになるらしい。しかも、現行のPCサイトビューアでは、JavascriptでUA、EZ番号の変更が可能。

かんたんログイン機能などでユーザー認証にEZ番号を用いている場合、
PCサイトビューア且つ偽造したEZ番号でなりすましが可能になり、
ユーザー認証が通ってしまう可能性が。

ガラケーだけならそもそもUAやEZ番号の変更ができないし、FireFoxのアドオンFireMobileSimulatorなどで偽造しても、アクセス元のIPアドレスで制限をかけておけば問題ありません。
(ちなみに、スマートフォンに関しては、ガラケーとはIP帯域が異なる)

つまりその、2011年秋冬モデルに搭載されている「PCサイトビューア」が、
これまで同様に”UA”,”EZ番号”の変更が可能な仕様であれば、
セキュリティ上、改修しなくちゃいけないサイトがいっぱいありそう。

ってなんだかんだ言ってたら、auさんが出している資料が更新されており、
「2011年秋冬モデルでは、PCサイトビューアにおいて、UAの変更、EZ番号の追加はできません。」だそうです。

とはいえ、以下サイトに載っているように、かんたんログイン機能をやめて、
cookieでセッション管理した方が良いというご指摘もあるので、スマホ全盛とはいえ、今後ガラケーに関する問題・課題もまだまだ出てきそうな感じです。

http://d.hatena.ne.jp/ockeghem/20110615/p1